コーヒーが趣味になった話


大学1回生の時に、友人のTwitter『LIGHT UP COFFEEが京都進出』という投稿を発見したことがすべての始まりでした。

 

 当時、コーヒーをブラックで飲める人がカッコいいと思っていた私は、その姿に憧れて、ただ単に苦いコーヒーをブラックで飲んでいました。しかし、それを飲んでいる自分がとてもカッコいいとは思えず、むしろ、我慢して飲んでいることの何がいいのか、自分でもよくわからない状態でした。そんな時に発見したのが冒頭で記載した投稿です。

 その友人が同じ学部だったこともあり、後日、そのコーヒー屋について聞いてみました。すると、東京の吉祥寺で展開している浅煎りのスペシャルティコーヒーを扱うコーヒースタンドで、激推しとのこと。しかも、学生は半額で飲めるんだとか。当時、コンビニの100円コーヒーで満足していた私は、1杯300円でも少し高いと感じましたが、1杯600円もするコーヒーを300円で飲めるならいいかと思いました。また、お店の場所が私にとってかなり好立地だったこともあり、早速、その日の帰りに初めて足を踏み入れました。

 初めて飲んだスペシャルティコーヒーの豆の産地はエチオピアだったと思います。

 

 衝撃を受けました。 

 

 こんなコーヒーがあるのかと。華やかさ、甘味、飲みやすさ、果実感、、すべてが初めての体験でした。1杯約200gのコーヒーは一瞬にして無くなりました。

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とある日の通学途中に飲んだドリップコーヒー

 それからというもの、通学路付近に出店されたこともあって、通い続け、多い時には週4回、通うこともありました。カッピングやドリップセミナーなどにも参加しました。それだけ通い続けたのは、単にコーヒーがおいしいというだけではなく、毎朝、コーヒーを丁寧にドリップしてくださるバリスタの方がいたからだと思います。コーヒーに関する話や他愛のない話など、たくさんのことをお話ししました。そして、コーヒーについて何も知らなかった私にたくさんのことを教えてくださいました。

 

 そんな話を聞いていると、自宅でも淹れたくなるのが人間の性ですよね。

 初めは家にあった器具を持ち合わせてドリップしていましたが、お店で飲むクオリティには到底及ばず、粉っぽくて雑味が強調された黒い液体でした。笑

 そんな状況をバリスタの方にお話しし、色々なアドバイスをいただきました。おすすめのコーヒー器具も教えていただき、順次、購入しました。物によっては安い買い物ではなかったですが。その甲斐もあってか、かなり味の安定感もあって美味しく淹れられるようになりました。ただ、お店の味には届きそうにありません。

 

【kentyle's lineup】

・Grinder:BONMAC BM-250

・Dripper:Kalita Wave & HRIO V60

・Kettle:Kitclan

・Scale:HARIO VST-2000B

・Thermometer:TANITA TT-533

・Server:Kalita Wave 300ml

 

 残念ながら、LIGHT UP COFFEE京都店は2020年3月31日をもって閉店となりましたので、現在、東京都にしか店舗はありません。しかし、LIGHT UP COFFEE京都店との関りを通して得た経験は、その後の私の人生に大きな影響を与えるものとなりました。

 現在、私はコーヒーとは全く無関係の仕事をしています。しかし、朝にドリップしたコーヒーを職場で飲んだり、休日にコーヒースタンドでコーヒーを飲んで豆を買ったりして、コーヒーを趣味として楽しんでいます。

 私が思うコーヒーの面白さは①五感で楽しめること、②生産者の状況を想像して飲めることだと思います。だから、コーヒースタンドでバリスタの方とお話ししながら飲むコーヒーは美味しく感じるという部分もあるのではないかと思います。

 ちなみに、今まで飲んだ中で最も美味しいと思ったコーヒーはPanama Geisha Esmeralda です。もちろんLIGHT UP COFFEEのバリスタの方に淹れていただきました。それまでは、あまり浅煎りコーヒーの果実感の違いがわかっていない節がありましたが、これは明らかに他の産地とは違うレモンの風味を感じました。

 

 こうして、コーヒーが趣味だといえるぐらい、コーヒーが好きになりました。