ORIGAMIドリッパーを購入した話

ついにORIGAMIドリッパーを購入しました!

 

 家でコーヒーを淹れるようになってから、ドリッパーは長らくHARIO V60とKalitaWaveを使用していました。もちろん、これら以外にも様々なドリッパーがあることは知っていましたが、まずは基本となるこの2種類を使用していました。

 そして、YouTubeを見ていると面白いドリッパーを発見したのがこのORIGAMIドリッパーです。一番惹かれたのは見た目です。色の種類の多さと形の面白さが魅力的だと感じました。言わずもがな、YouTubeでは味はわかるはずがありませんが。笑

 いざ、購入しようと思ったときにどこで購入するか。オンラインで購入するのが手っ取り早いですが、やはり手に取って、バリスタの方にお話を聞いてから購入したいと思ったので、以前から一度行ってみたいと思っていたKurasu Ebisugawaで購入することにしました。

 

 ちなみに、Kurasuとの出会いは学生時代に参加したイベント「ENJOY COFFEE TIME」で飲んだことから始まりました。バリスタの方にとても明るく接客していただいたことと華やかなコーヒーのおいしさが強く記憶に残り、その後も何度かKurasu Kyoto Standへ行きました。大学を卒業してしばらくすると、Kurasu Ebisugawaの存在を知りました。2020年7月にオープンしたそうで、「器具に触れ、淹れ方を学び、飲んで楽しめるお店」というコンセプトから次に器具を購入するときには一度行ってみたいと思っていました。

 

 ある雪の日に、Kurasu Ebisugawaへ行き、まずはドリップコーヒーを注文した後、店内にある器具を見ていました。実はノルウェー産のグラインダー「wilfa svart aroma」も気になっていたのでそれも含めて全体的に眺めていました。なお、バリスタの方とのお話の中でよっぽど評判が悪いなどのない限り、ORIGAMIドリッパーを購入すると決めていたので、実のところ何色にするか悩んでいました。ちなみに、ちょうどORIGAMI Airというプラスチック製の新版が出た時期に訪問したのですが、陶器製の見た目や質感に憧れを抱いていた私は、陶器製一択でした。

 バリスタの方にお話を聞くと、味が劇的に変化するわけではないが、穴が大きいので甘さとすっきりとした味わいが特徴的で、何よりも見た目が楽しいとのことでした。

 後は、何色にするか。オンラインで見ていた時に思っていたのは派手な色のドリッパーにしたいということです。既に持っているドリッパーがベーシックな色であることも踏まえ、多彩な色を取りそろえるORIGAMIドリッパーは派手な色を選択しようと思いました。実際に実物を見て、赤、橙、黄に絞りました。そして、悩んだ末、Panama Geisha Esmeraldaのレモンのフレーバーをイメージして黄色のドリッパーにしました。対応していただいたバリスタの方いわく、黄色を購入した人は初めてで、黒や白などのベーシックな色がよく売れるとのことです。

 また、ちょうど豆がなくなりかけていたこともあり、豆も購入しました。こうしていつも目的の物を購入するついでに豆を購入してしまうのです。笑

 

 いざ、帰宅して早速ORIGAMIドリッパーで抽出してみると、、、正直、あまり違いがわかりません。確かに落ちるスピードは少し早いですが、飲み比べてもいないので味の変化はあまりわかりませんでした。ただ、見た目はやっぱり楽しいし、念願のORIGAMIドリッパーで抽出すること自体が幸せに感じました。

 

家コーヒーの調子がいい話

 

最近は家コーヒーにハマっている

 

 なぜ、お店で飲むコーヒーは美味しいのに、家で飲むコーヒーはこれほどまでに味が違うのか。

 コーヒー器具を揃えて、豆を購入したお店のバリスタの方にレシピを聞いて、同じ方法で抽出しているのに、あまりにも味が違うので、家でコーヒー器具が冬眠している時期がありました。

 

 でも、やっぱり家でも美味しいコーヒーが飲みたいと思って、いろいろと模索しました。たどり着いた結論は、「お店で提供されるクオリティのコーヒーを素人が家で抽出することは不可能に近い」ということ。

 

①お店では毎朝カッピングを行ってレシピを調整している。

②グラインダーの質の高さ。

バリスタの腕。

④抽出を見据えた焙煎

 

 お店と家の違いはこのようなところでしょうか。強いていうなら②はお金を出せばすぐに実現できますが、①は仮に家でカッピングを行ったとしてもレシピの調整方法がわかりません。③はもってのほか。④は家でできなくもないですが、コストと時間と経験が必要かと思います。

 ただ、これは一つの価値観の問題であって、①③④についても、バリスタになるために勉強してスキルアップすれば不可能ではないと思います。私の場合は、そこまで考えておらず、あくまで趣味の範囲で最大限美味しく抽出したいと思っています。

 

 ではどうすればいいのか。

 それは、お店でドリップコーヒーを抽出してもらい、バリスタにレシピを聞いて、同じ豆を買って帰り、そのレシピで抽出することです。挽き具合や抽出温度、攪拌の有無など、お店によってレシピは様々です。お話しする中で、自分が持っている器具などを伝えて聞いてみると、具体的にグラインダーの目盛りなどまで教えてもらったこともあります。

 もちろん、酸化度やその日の気温、湿度などによっても変化する要素はありますが、ある程度はお店の味に近づけるようになりました。

 

 そんなこんなで、最近は毎朝、家でドリップコーヒーを作って水筒に入れ、会社で飲んでいます。日によって味の違いはありますが、同じ豆でも毎日少しづつ変化する味を楽しみながら、勉強しています。

コーヒーが趣味になった話


大学1回生の時に、友人のTwitter『LIGHT UP COFFEEが京都進出』という投稿を発見したことがすべての始まりでした。

 

 当時、コーヒーをブラックで飲める人がカッコいいと思っていた私は、その姿に憧れて、ただ単に苦いコーヒーをブラックで飲んでいました。しかし、それを飲んでいる自分がとてもカッコいいとは思えず、むしろ、我慢して飲んでいることの何がいいのか、自分でもよくわからない状態でした。そんな時に発見したのが冒頭で記載した投稿です。

 その友人が同じ学部だったこともあり、後日、そのコーヒー屋について聞いてみました。すると、東京の吉祥寺で展開している浅煎りのスペシャルティコーヒーを扱うコーヒースタンドで、激推しとのこと。しかも、学生は半額で飲めるんだとか。当時、コンビニの100円コーヒーで満足していた私は、1杯300円でも少し高いと感じましたが、1杯600円もするコーヒーを300円で飲めるならいいかと思いました。また、お店の場所が私にとってかなり好立地だったこともあり、早速、その日の帰りに初めて足を踏み入れました。

 初めて飲んだスペシャルティコーヒーの豆の産地はエチオピアだったと思います。

 

 衝撃を受けました。 

 

 こんなコーヒーがあるのかと。華やかさ、甘味、飲みやすさ、果実感、、すべてが初めての体験でした。1杯約200gのコーヒーは一瞬にして無くなりました。

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とある日の通学途中に飲んだドリップコーヒー

 それからというもの、通学路付近に出店されたこともあって、通い続け、多い時には週4回、通うこともありました。カッピングやドリップセミナーなどにも参加しました。それだけ通い続けたのは、単にコーヒーがおいしいというだけではなく、毎朝、コーヒーを丁寧にドリップしてくださるバリスタの方がいたからだと思います。コーヒーに関する話や他愛のない話など、たくさんのことをお話ししました。そして、コーヒーについて何も知らなかった私にたくさんのことを教えてくださいました。

 

 そんな話を聞いていると、自宅でも淹れたくなるのが人間の性ですよね。

 初めは家にあった器具を持ち合わせてドリップしていましたが、お店で飲むクオリティには到底及ばず、粉っぽくて雑味が強調された黒い液体でした。笑

 そんな状況をバリスタの方にお話しし、色々なアドバイスをいただきました。おすすめのコーヒー器具も教えていただき、順次、購入しました。物によっては安い買い物ではなかったですが。その甲斐もあってか、かなり味の安定感もあって美味しく淹れられるようになりました。ただ、お店の味には届きそうにありません。

 

【kentyle's lineup】

・Grinder:BONMAC BM-250

・Dripper:Kalita Wave & HRIO V60

・Kettle:Kitclan

・Scale:HARIO VST-2000B

・Thermometer:TANITA TT-533

・Server:Kalita Wave 300ml

 

 残念ながら、LIGHT UP COFFEE京都店は2020年3月31日をもって閉店となりましたので、現在、東京都にしか店舗はありません。しかし、LIGHT UP COFFEE京都店との関りを通して得た経験は、その後の私の人生に大きな影響を与えるものとなりました。

 現在、私はコーヒーとは全く無関係の仕事をしています。しかし、朝にドリップしたコーヒーを職場で飲んだり、休日にコーヒースタンドでコーヒーを飲んで豆を買ったりして、コーヒーを趣味として楽しんでいます。

 私が思うコーヒーの面白さは①五感で楽しめること、②生産者の状況を想像して飲めることだと思います。だから、コーヒースタンドでバリスタの方とお話ししながら飲むコーヒーは美味しく感じるという部分もあるのではないかと思います。

 ちなみに、今まで飲んだ中で最も美味しいと思ったコーヒーはPanama Geisha Esmeralda です。もちろんLIGHT UP COFFEEのバリスタの方に淹れていただきました。それまでは、あまり浅煎りコーヒーの果実感の違いがわかっていない節がありましたが、これは明らかに他の産地とは違うレモンの風味を感じました。

 

 こうして、コーヒーが趣味だといえるぐらい、コーヒーが好きになりました。